11月2日から4日まで、普段、毎月に1度の、日本財団さん×東北三陸”MORIUMIUS”さんの、現地訪問版、2泊3日の宿泊プログラムでした。
子どもの居場所、NikoNikoひろばからは、5,6年生が参加しました。風邪が流行っている時期ということもあり、前日に1名発熱したり、家の事情で参加できなかった子もおり、全員参加とはいきませんでしたが、8名の子どもたちと、引率スタッフ3名の計11名で、行ってきました。
行きは、飛行機(伊丹空港→宮城空港)+バスで2時間、帰りは新幹線での移動で、片道8時間でした。
MORIUMIUSは、宮城県石巻市雄勝町にある、雄勝の豊かな森と海に囲まれ、自然とともに生きる暮らしを体験する、こどもの複合体験施設です。毎月、ここから、新鮮な魚を配送いただき、魚のさばき方や食べ方を教えてもらう、オンラインプログラムが月1日ありましたが、その現地体験プログラムです。
1日目は、顔合わせとドラムカフェプログラム、その後、夕飯づくりで、ご飯炊きを体験。
2日目は、モリウミアス縁日(釣り体験、クラフト、蒔き割りetc)であっという間に流れていきます。
スタッフも、縁日の補助スタッフ、お風呂の火を薪で焚くなど、自然と調和する暮らしを体験します。
アッという間に、3日目で、子どもたちからは「帰りたくない」との声も。
現地は、カメムシが大量発生していたにも関わらず、気にならないほど自然との暮らしに溶け込む子どもたちの適応力にびっくりしました。
また、このプログラムのもう一つの体験は、ここが「被災地」ということ。東日本大震災の時には、津波の被害にもあった場所です。国の施策で作られた防波堤は、つい最近できあがったばかりとのことで、震災後13年たって、人口も減少。町おこし含めて、これからの課題でもある、と現地の方から説明を受けました。
今回、ここに訪れた小学生たちは、震災後に生まれた子どもたちです。同行スタッフは、バスから見える「石巻」や、道路標識に「テレビでみたな」と映像の記録が蘇ってきました。大きな災害だったということは、きれいな道路を見て、まだまだ想像できましたし、「これから」を考える上では、復興は今からなのかもしれません。
モリウミアスのスタッフの方々は、「子どもたちに楽しい体験をしてもらい、自分の家に帰って、楽しかった体験を伝えてくれることが、雄勝の復興にも役立つ」とおっしゃっていました。
「また行きたい」という場所で、貴重な体験ができたことに、心から嬉しく思います。そして、この思い出とともに、ここの場所のことを、いつか思い出してもらえたら、と思います。
モリウミアスの活動には、今後も注目していきたいです。
(スタッフ 長澤)